タイトル『旅』
落ちては 這い上がり
落ちては 這い上がり
人は誰かを落としながら
必死に生きる
旅
「これからどこに行くの?」
ボーマンダに乗りながら、ダイゴのエアームドについていくように指示したはふと疑問に思ったのだ。
「僕の父親の所。父に色々と資料とか情報とか集めてもらっているから」
へー・・。とが関心しているのか、何を思っているのか小さくつぶやいた。
その様子を見ながら何を思われたんだろうと苦笑しつつ、別の話題を切り出した。
「もしかしてそのボーマンダは、僕と流星の滝に行って捕まえた仔?」
「うん。ボーマンダはエアームドにとても会いたがっていたよ」
のボーマンダとエアームドは捕まえたときからとても仲がよく、一緒に遊んでいたりしていた。
「へぇー。はどう?僕に会いたかった?」
「・・まあ、ね」
は頬を少し赤らめ、しかし苦笑交じりでながらつぶやいた。
その言葉が彼にとってはとても嬉しかったのだろう。少し涙ぐんでいた。
『いい年にもなって大人気ない』と少女に言われるまで、暫くはそのままだったかもしれない。
そんな少しテンションのあがっているダイゴを乗せたエアームドとのボーマンダは、彼の父親がいる町『カナズミシティ』に着陸したのだった。
カナズミシティは船が出るカイナシティにも負けないくらいにぎやかな町で、ポケモンにつて学ぶ学校、そしてポケモンジムまである。
とダイゴはそのカナズミシティの中でも、とても知られている『デボン』という会社に入っていった。
「いらっしゃいませ!ダイゴ様」
デボン社に入った瞬間、社員がそわそわとしだした。
それもそのはず、ダイゴはこの会社の社長の息子であるからだった。
彼は一般より上の社会的知識を持ち合わせているが、『ポケモントレーナー』という世界に魅せられ入っていったのだ。
そのまま二人は社長室のドアの前まで歩いていく。
「ごめんね、。緊張させたね」
「いいのよ。もう昔からそうだから、慣れてる」
その言葉にハハハッとダイゴは笑い、社長室のドアをコンコンとノックした。
「社長、ダイゴです」
そういいながらを手招きし、父の元へ歩いていった。
これを蛙の子は蛙というのか。と思うほど彼の父、ツワブキ社長の部屋にはショーケースに入った珍しい石がたくさん飾られていた。
ダイゴは父親のここが似たんだなと納得させられる。
「ダイゴ、待っていたぞ。・・そしてそこのお嬢さんは・・。ダイゴ、お前の嫁か。
お前は年下好きか」
その言葉にダイゴもリリスも思わず噴出してしまった。
リリスは『嫁』という言葉まででてしまったからか、恥ずかしさをとおりこして笑いがこみ上げてきた。
「社長、この子はリリスですよ。」
そういうとツワブキ社長は目をまん丸にさせてリリスを見た。
見られている本人は内心とても動揺しながらも、平常心を保とうと必死である。
そのときすごいことをいきなり言い出すところも、似ているなと思った。
「あのリリスちゃんか!こんなに美人になって・・。」
「こんにちは。お褒めの言葉有難う御座います」
そんなに硬くならなくてもいいぞ。と社長は笑いながら椅子に座るよう勧めた。
椅子に座るととても座り心地がよく、それに窓からさす太陽の暖かさがなんともいえなかった。
椅子と椅子が向かい合っている真ん中に置かれているテーブルも大きく、どことなく高級感を引き立たせた。
「これが例の奴らの情報だ」
そういって引き出しから出し、テーブルに置かれた紙の山は先ほどまで大きいと思っていたテーブルをすっぽりと埋めてしまった。
これだけの情報を集めるのはとても苦労することだろうに、平気な顔して出してきた社長がとても凛々しく見えた。
「そして・・・一番当たらしい話ではムロタウンに来ているらしい」
「社長、いや・・親父、ありがとう。今すぐいく」
そういうとテーブルに広げられた資料の山を持って、動揺しているリリスの手を握ってデボンをあとにした。
☆☆☆☆★☆
反省会。
なんか表現がめちゃくちゃな気が・・。
気分を悪くされた方、スミマセン。
少しギャグを入れてみました。シリアス度が高いので。
次、ミクリでます。
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